報恩一途白永傳

報恩一途
905円(税込)
  • カテゴリ:ノンフィクション・ドキュメンタリー
  • 発売日:2013/04/01
  • 出版社:ボイジャー

作品紹介

 本書「報恩一途」は、台湾のハイテク企業グループ「中國砂輪企業股?有限公司 KINIK Company (1560.TW)」の創業者である白永傳 元会長 自らが日本語版を執筆し、台湾と日本の戦前・戦中・戦後の歴史を、経済・産業の面から描いた回想録です。
 1918年に台湾に生まれ、貧しい家庭で育った著者は、懸命に勉強をして日本への留学を果たします。日本で高等教育を履修後、台湾へ帰国。養父よりレンガ工場を継ぎ、世界一流の工業砥石生産会社へ成長させます。さらに半導体ウエハ産業に進出して、同社を上場企業に育て上げます。
 本書は白永傳氏の回想録ですが、実は日本と台湾の百年間におよぶ友好関係の縮図にもなっています。人と人が巡り会い、恩を受けて、その恩を社会に返す。人情に厚く、誠実な経営と社員への手厚い福利厚生など、古き良き日本の「昭和」の経営観を感じさせる内容です。また、台湾元総統の李登輝氏が言う「台湾魂」も、この本の随所で彩りを添えています。
 本書は、2005年10月に日本の国立国会図書館に納本され、2006年3月に「日本自分史大賞国際賞」を受賞しました。また、本書の電子書籍化にあたり、台湾の「義美聯合電子商務股?有限公司 I-Mei Multimedia e-Content Production & Marketing Co., Ltd.」が協力しています。

著者について

白永傳

1918年台湾生まれ、2007年没。「中國砂輪企業股份有限公司」元会長。親日家であり台湾で苦学の末、日本へ留学を果たし、1943年に山口高等商業学校本科を卒業する。若くして継いだ家業を、一代で台湾No.1のハイテク企業グループに育て上げた。後半生では、社会奉仕や道徳教育、家庭教育講師団の設立に尽力する。趣味の音楽では、ピアノ、バイオリンを得意とし、スポーツは、ゴルフ、沖道ヨガでも大活躍するなど、多彩な顔を持つ。

企業紹介
「中國砂輪企業股份有限公司」の前進は、養父の林長壽が1941年に創業した「金敏窯業所」で、台湾の鴬歌地域で最も古いレンガ工場であった。1953年に工業砥石の生産を始め、のちに白永傳が継いでいる。1964年に改組し、現在は台湾に11社の子会社を持ち、世界有数の工業砥石産業のトップ企業として従業員1000人を超える大企業である。台湾の伝統工業が近代化により成長を遂げた、典型的な成功例といえる。

レビュー