消えた街田中文夫

消えた街
540円(税込)
  • カテゴリ:文芸
  • 発売日:2015/07/01
  • 出版社:ボイジャー・プレス

作品紹介

『消えた街』——かつて日本の侵略を具現化した満州国を舞台に、そこに生きた日本人家族の戦後を知る物語。戦争とはかくも人を翻弄していくものか………

1932年(昭和7年)、中国東北部に大日本帝国によってつくられた傀儡国家「満州国」。その首都とされた「新京」で暮らした人々の物語。白川妙子は国策映画会社、満州映画協会(満映)に勤務する夫、白川真之介とともに、「未来に向かって開かれていた」はずの街で6年10カ月の時を過ごし、3人の子供を育てた。真之介の甥、野津修は「満州国」の最高学府、建国大学(建大)に入学。「五族協和・王道楽土」という理念とは乖離している「満州国」の現実を見る。そして、1945年(昭和20年)8月、ソ連軍の侵攻とともに「新京」は消えた街となっていく。『こころ』(平凡社)第一回晩成文学賞の最終候補作。

著者について

田中文夫

1952年、香川県坂出市生まれ。1974年、早稲田大学政経学部卒業後、株式会社電通入社。関西支社で広告制作に携わりクリエーティブ・ディレクターを務める。2010年、電通を早期退職。田中文脈研究所を設立してコンテキスター(文脈家)となる。

レビュー